愛犬がシニアの年齢に差しかかったとき、ふと「保険、今さらもう遅いかな」と思ったことはありませんか。
私自身、かつて老犬の介護をしながら、「あのとき保険に入っておけば」と何度も思った経験があります。通院のたびに積み重なっていく費用。治療を続けたい気持ちと、現実的なお金の不安が同時にのしかかってくるあの感覚は、今でも忘れられません。
だからこそ、この記事を読んでくださっている飼い主様には、「まだ間に合うかもしれない」という選択肢を知っていてほしいと思います。
シニアになってからでも新規加入できる保険はあります。年齢を重ねるほど選択肢は減っていきますが、今日この記事を見つけてくださったことが、最良のタイミングかもしれません。
シニア犬でもペット保険に新規加入できる?

結論からお伝えすると、シニア期を迎えてからでも加入できる保険はあります。ただし、年齢が上がるほど選べるプランが少なくなっていくのは事実です。
多くの主要プランでは、新規加入の年齢上限を「8歳未満」や「10歳未満」に設けていますが、一方で、8歳以上を対象にしたシニア専用プランや、上限年齢を設けていないプランを用意している保険会社もあります。

ぼくでも入れる保険があったワン🐾
何さいになっても、あきらめずに探してみてほしいワン🐾
もう一つ、とても大切なことをお伝えしておきます。
年齢の条件をクリアしていても、すでに持病がある場合は加入が難しくなることがほとんどです。ペット保険は「まだ病気になっていない今」に将来のリスクへ備えるための仕組みなのです。
シニア犬の健康診断では、見た目には元気でも、血液検査の数値に変化が出ていることが珍しくありません。「うちの子も元気に走り回っているのに、先日の検診では数値の異常が見つかってしまった」という飼い主様のお話を何度も聞いてきました。
検査で異常が見つかってしまうと、そこから保険の門は一気に狭まります。元気な今こそ、犬ちゃんに合う保険がないか確認してみてください。
ペット保険は何歳まで加入できる?入れる保険を紹介📝

プランによって、新規申し込みができる年齢の上限は大きく異なります。まずは愛犬の今の年齢と照らし合わせながら確認してみてください※1※2。
| 新規加入できる年齢上限 | 代表的なプラン例 |
|---|---|
| 7歳11ヶ月まで | アニコム「どうぶつ健保ふぁみりぃ」※7、ペット&ファミリー「げんきナンバーわんスリム」※8など |
| 10歳11ヶ月まで | 楽天ペット保険「スーパーペット保険」※9、日本ペット少短「いぬとねこの保険」※10など |
| 11歳11ヶ月まで | SBIペット少短「ペット保険」※11 |
| 12歳11ヶ月まで | 第一アイペット「うちの子」(30%プラン)※12 |
| 年齢上限なし | 第一アイペット「うちの子ライト」(手術・入院特化型)※12 |
| 8歳から上限なし | アニコム「どうぶつ健保しにあ」(シニア専用)※7 |
| 8歳から上限なし | SBIプリズム少短「元気応援over8」※13 |
「もう年齢的に無理かも」と思っていた方も、意外と選択肢が残っていたという場合もあります。とくに、年齢上限を設けていないプランについて、もう少し詳しく見てみましょう。
🐾第一アイペット「うちの子ライト」
0歳から年齢上限なしで加入できるプランです。補償は手術・入院に特化しており、1回の治療費が3万円以上でないと補償対象外になります。日々の通院費には対応していませんが、家計を大きく揺るがしかねない手術費用への備えとして位置づけられます※12。
🐶アニコム損保「どうぶつ健保しにあ」
8歳以上のシニア犬を対象にしたプランです。入院・手術をカバーし、アニコムが展開する動物病院での窓口精算にも対応しています。高額な手術費を一時的に立て替えずに済むことは、気持ちの余裕にもつながります※7。
🐾SBIプリズム少短「元気応援over8」
8歳から加入でき、入院・手術を対象に、補償限度額の範囲内で診療費の実費を補償するプランです。通院の補償はありませんが、高額になりやすい入院・手術費への備えとして選ばれています※13。

おおきな手術をすることになったら困ってしまうワン💦
いざという時に備えておくことが大切ワンね🐾
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シニア犬が保険を選ぶときに確認したい4つのポイント✅

月々の保険料の安さだけで選ぶと、いざというときに「思っていたのと違う」となりやすいのがペット保険です。シニア犬ならではの視点で、確認しておきたいポイントをお伝えします。
① 通院・入院・手術のどこまで補償されるか🏥
シニア期は、慢性的な疾患で通院が増える一方で、高額な手術が必要になるリスクも上がります。通院・入院・手術のすべてを補償するフルカバー型は安心感がありますが、シニアから加入する場合は保険料がかなり高くなる傾向があります。
一方、入院・手術に特化したプランは、月々の費用を抑えながら「大きな出費」への備えができます。「毎月の通院費は自分でなんとかなる。でも100万円の手術は無理」という方には、こちらのプランが合っているかもしれません。
② 年齢による保険料の推移📈
加齢とともに保険料は上がりますが、注目したいのはその上がり方です。
ペット&ファミリー「げんきナンバーわんスリム」は10歳以上、第一アイペット「うちの子ライト」は12歳以降、SBIプリズム少短は12歳以降、それぞれ保険料が一定になります。
愛犬がさらに年を重ねても、保険料が膨らみ続けないのは安心材料です。ハイシニア期になるほど医療費はかかりやすくなるので、このポイントは見逃せません。
③ 告知義務と補償の対象外📄
加入時の「告知」は、必ず正直に行ってください。
がんや糖尿病、腎不全などの慢性疾患がある場合は、加入自体が難しくなることがほとんどです。また、予防接種や健康診断などの予防目的の費用はどのプランでも補償対象外です。歯科治療については、プランによって補償対象となるものとならないものがあるため、加入前に各社の約款で確認するようにしましょう。
告知を曖昧にしてしまうと、いざというときに保険金が支払われないことがあります。愛犬のために入る保険ですから、正しい情報で申し込むことが大切です。
なお、症状が比較的軽度であれば、その病気に関わる部分のみを対象外とする「特定傷病除外特約」を条件に加入できるケースもあります。
迷ったときは各社に直接相談してみることをおすすめします。

年齢や病歴などは正直に伝えることが大事ワン🐾
ちゃんと申告していないと、保険金をもらえなくなってしまうこともあるので要注意ワン⚠️
④ 更新時の条件🔁
長く使い続けられるか、これはシニア犬の保険選びで特に大切な確認事項です。
一部のプランでは、更新のたびに「昨年かかった病気を来年から補償対象外にする」という条件が追加されることがあります。慢性疾患を抱えながら長く闘病している犬ちゃんにとって、これは非常に厳しい条件です。
一方で、第一アイペット「うちの子」やペット&ファミリー「げんきナンバーわんスリム」のように、契約後に発症した病気・ケガに対して継続時の条件追加や引受謝絶を行わないと明示しているプランもあります。
長く、安心して使い続けるためにも、加入前に更新条件をしっかり確認しておきましょう。
シニア犬の保険を比較する際の見極め方💡

補償内容や保険料だけでなく、実際に使う場面での使い勝手も比べてみてください。
窓口精算が使えるか👛
高額な手術が必要になったとき、まず全額を立て替えてから後日請求するのか、窓口で自己負担分だけ支払えばいいのか。この違いは、精神的にも経済的にも大きな差があります。
アニコムや第一アイペットが採用している窓口精算は、50万円・100万円単位の費用をいったん自腹で用意しなくていい仕組みです。愛犬が苦しんでいるそのときに、お金の段取りで頭を抱えずに済む。その安心感は、数字では測れないものがあります。
付帯サービスも見てみる📱
たとえばアニコム損保「どうぶつ健保しにあ」では、LINEで専門家に相談できるサービスや、腸内フローラ測定による健康管理のサポートが付帯しています。
「今日の様子、受診すべきかな」と迷う場面はシニア期になるほど増えます。気軽に相談できる窓口があるだけで、飼い主様の気持ちがずいぶん楽になることもあります。
免責金額・限度回数を確認する💴
手術特化型では「1回あたり3万円以上の治療のみ対象」という制約があるプランもあります。表面の保険料だけでなく、実際の治療でどこまで使えるのかを正確に理解したうえで選びましょう。
保険に入るか迷ったときに考えたいこと

「保険料を払い続けるより、貯蓄した方がいいのでは」と考えるお気持ちもよくわかります。私自身も、かつてそう思っていた一人です。
ただ、シニア犬の医療費の現実を数字で見てみると、少し考えが変わるかもしれません。
犬の年間平均診療費は、0〜4歳で52,613円なのに対し、10歳以上では172,742円というデータがあります※3。年齢を重ねるにつれて、かかる医療費は若い頃の3倍以上になっていきます。
シニア期に多い病気の手術費用を、実際の保険金請求データで見てみると以下のようになります。
腫瘍や歯周病はシニア犬に特に多く、「うちの子は元気だから」と思っていても、ある日突然これだけの費用が必要になることがあります。
毎月の通院費や定期検査など、ある程度予測できる費用は貯蓄でカバーできます。しかし、腫瘍や骨折など、突然やってくる高額な手術費は、貯蓄だけでは追いつかないことがあります。
「大きな出費が来ても、治療をためらわずに済むか」
獣医師からも、生活を揺るがすリスクにこそ保険で備えることを勧める声があります※4。
貯蓄と保険をどう組み合わせるかは、愛犬の年齢や健康状態、ご家庭の状況によって変わります。ただ一つお伝えしたいのは、「考えていたけど、まだいいか」と先延ばしにするほど、選べるプランは少なくなっていくということです。

今がちょうど良い機会ワン🐾
後悔のないようにじっくりと考えて「入る・入らない」を決めてくださいワン🐾
よくある質問
- Q保護犬で正確な年齢がわからない場合でも申し込めますか?
- A
動物病院で診察を受け、歯の状態や全体的な健康状態から推定年齢を出してもらえれば、申し込みに進むことができます。誤った申告は告知義務違反になるため、獣医師に確認した数値をそのまま申告してください※1。
- Qすでに持病がある場合でも申し込めますか?
- A
がんや腎不全などの特定疾患がある場合は、新規加入が難しいことが多いです。ただし、症状が比較的軽度であれば、その病気に関わる部分のみを補償対象外とする「特定傷病除外特約」を条件に加入できる可能性があります。まずは各社に相談してみることをおすすめします。
- Q今8歳ですが、今から入る意味はありますか?
- A
もちろんあります。8歳から加入できるシニア専用プランもありますし、入院・手術への備えとして加入する意味は十分あります。ただし、健康診断で異常が見つかると加入できなくなることもあるため、できるだけ早めに動くことをおすすめします※2。
まとめ
シニア犬のペット保険は、選択肢こそ絞られますが、年齢を理由に諦める必要はありません。8歳から加入できるシニア専用プランや、上限年齢のないプランも存在します。
ただ、時間が経つほど選べるプランは減り、持病が見つかれば加入できなくなる可能性が高まります。「今この瞬間が、動き出せる最後のタイミングかもしれない」そう思って、まずは確認だけでもしてみてほしいと思います。
愛犬の晩年を、お金の心配ではなく、一緒に過ごす穏やかな時間だけで満たしてあげたい。その気持ちを支える一つの選択肢として、保険があることを知っておいてくださいね。
⚠️ 本記事でご紹介している費用データは、各種調査や公開情報をもとにした目安です。実際にかかる費用は、動物病院や地域、疾患の種類・重症度によって大きく変わります。治療方針や費用については、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
また、ペット保険の補償内容・保険料・加入条件は、各社・各プランによって異なるうえ、改定されることがあります。加入を検討される際は、必ず最新の約款や公式サイトでご確認ください。
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【参考情報・出典】
※1 ペット保険のトリセツ「犬や猫が高齢になってからでもペット保険は加入できる!選び方と加入時の注意点を解説!」
※2 ペット保険比較のピクシー「シニアにおすすめのペット保険TOP3!高齢でも入れるプランは?」
※3 アニコム損保「アニコム家庭どうぶつ白書2025」第3章-1 犬の診療費と診療内容
※4 犬猫の獣医師あんじゅ先生「ペット保険、私ならこうする」
※5 アニコム損保「高齢でも入れるペット保険「どうぶつ健保しにあ」」
※6 ペット保険比較サイトi保険「犬の病気・ケガの治療費はいくら?通院・手術の費用目安をデータで解説」
※7 アニコム損害保険株式会社「どうぶつ健保ふぁみりぃ・しにあ」

